記憶力低下は認知症のサイン!今からできる予防法

記憶力低下は認知症のサイン!今からできる予防法

認知症予防のために〜危険な記憶力低下とは

脳の認知機能は脳の疾病や外的ダメージ、その人の心理状態や年齢を重ねることによって低下していくものです。ですからこうした要因に該当する場合には、ある程度の記憶力の低下が見られるのはごく自然なことだと言えます。しかし中には、危険な記憶力の低下だと判断できる場合もあります。その判断が遅れると、予防に取り組むのが遅くなってしまい、本格的な発症につながってしまうこともあります。ですから、以下のような記憶力の低下が見られた場合には早めの対策をとることが必要です。まずは物事の詳細を忘れるのではなく、物事そのものを、出来事そのものを忘れてしまっていると言う場合です。

たとえば2日前にレストランに行って、娘と一緒にハンバーグ定食を食べたと言う出来事があったとします。これに対して例えば、レストランに行ったのが何日前だっただろうかとか、レストランの名前はなんだっただろうかとか、何の定食を食べたのだっただろうかと悩む場合は、危険度としてはそれほど高くはありません。危険なのは、レストランに行ったこと、それ自体をすっかりと忘れてしまっている、思い出せないでいるとか、レストランに行ったことは覚えているけれど、そこで食事をしたことを覚えていないと言う状態です。ただし物事や出来事の詳細に関しても、何日絶っても思い出すことができないと言う場合には、一度、医師に相談をした方が良いと言うこともあります。それから、いわゆる常識的なことや倫理的なことに対しての記憶力、判断力が低下している場合にも注意が必要です。

たとえは赤信号の時には横断歩道を渡らないとか、人が嫌がることは言わない、やらないと言ったことです。あるいは買い物に行って商品を購入した際には代金を支払うと言うことも挙げられます。こうしたことを平気で破るようになってしまっている、そしてそのことで周囲とのトラブルが絶えないと言う場合には認知症を疑うこともできます。常識的なこと、倫理的なことと言うのとはある程度、考えなくてもわかること、実行できて当たり前のことであることが多いです。いわばできて当然のこと、そしてこれまでできていたそうしたことができなくなっていると言うのは、相当な記憶力の低下が起きていると考えることができます。今までできていて、できて当然のことと言う点に関して言えば、日常生活動作、食事や排泄、入浴や着脱、料理と言ったことに対して支障が出てきている場合にも要注意です。

また記憶力の低下からは少し話がそれますが、こうしたことに人格の変化が伴ってきている場合にも注意が必要です。たとえば普段、温和であった人が、急激に攻撃的になり、態度も口調も横柄になったとか、明るい性格だった人が何かと悲観的になったと言うケースです。この場合は、脳の前頭葉の部分に何かしらの障害が発生し、それにより性格の変化と記憶力の低下が引き起こされていることが考えられます。そしてその人が好きだったこと、趣味だったことに対する記憶力の低下が見られる場合にも、要注意です。これは好きだったことに対しては、誰しもが覚えることに対して前向きになるため、その情報は記憶に残りやすい傾向にあるためです。

 

認知症予防のためには〜刺激と健康維持

認知症を予防するためには、まずは脳の神経細胞に刺激を与え続けることが必要です。これは脳の神経細胞は刺激を受けることでその働きが活性化されるためです。神経細胞に刺激を与えるためには、自分が好きなことを行うことが有効だとされています。また他者との会話も大きく作用を及ぼすと言われていますし、運動も効果的だとされています。そしていわゆる脳トレと言われるような、考えること、記憶しようとすることも、神経細胞に対してはとても効果が高いとされています。脳トレでなくても、たとえば一日の終わりに日記をつけるようにして、そのためにその日あったことを思い出そうとすること、そしてそれを簡潔な文章にまとめるために考えようとするだけでも効果は期待できます。

また意外に思われるかもしれませんが、ちょっとストレスがかかるようなこと、自分が慣れていないこと、苦手なことを行うのも、脳の神経細胞には刺激になると言われています。好きなこと、慣れていることはそれ故に簡単に行うことができますが、苦手なこと、慣れていないことはそうはいきません。そのために普段よりもより脳を働かせる必要が発生するため、神経細胞の活性化が期待できると言う具合です。そしてもうひとつが脳の健康を維持すると言う点です。これはたとえば、脳の健康が阻害される病気、脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患などになってしまった場合には、その人の脳機能や脳神経細胞の状態は関係なく、脳に対するダメージが加えられてしまうためです。そしてその後遺症のひとつとして、認知機能の低下が引き起こされることもあるためです。

ですから活性化させた脳の神経細胞を守るためにも、脳の健康維持にも努める必要があります。脳血管疾患は生活習慣との関係がとても深い病気です。ですから適度な運動習慣を心がけ、全身の血流を促進させること、また血管をしなやかに保っておくことが必要です。そして食事においては栄養バランスを心がけ、血流を滞らせやすくする脂質は適量に控えることも必要です。適度な量の飲酒は健康に対しては効果的だと言われていますが、量が過ぎるとむしろ血管に対するダメージは増加します。そして喫煙は、残念ながら血管にとっては百害あって一利なしですから、今すぐ止めるべきだと言えます。

こうしたことは脳の健康維持に対しては勿論のこと、全身の健康維持に対しても効果的なことです。全身の健康で言えば、高血圧や糖尿病、うつ病などは認知症を引き起こす危険因子となり得る疾病と言われていますから、これらを防ぐことも必要です。そのためには定期的に健康診断を受け、気になる点があれば気軽に相談できるかかりつけ医を持つことも効果的です。記憶力低下が気になるのは仕方のないことですが、それを気にするあまり物事に対して消極的になったり、気分が塞ぎ込みがちになってしまうと、それが脳の機能低下を招くこともあります。ですから自分の記憶力の低下がどのようなものか、チェックをつけておくようにして、危険だと判断できた場合や不安が拭えない場合には、早急に医師に相談するのがいちばんです。